The Genocide

朝、起きるとぼくは白いところにいた。ぼくはこれから殺されるのだ。ぼくのお兄ちゃんが、一族の掟でいつかそうなることを教えてくれた。
そのお兄ちゃんはもういない。周りを見わたすと、同じふるさとから来たであろう仲間たちがならんでいる。
みんな土のような色をしていて、まだ生きているはずなのに死んでいるようだった。ぼくはそんな様子を見たくなくて、目をつむことにした。 しばらくすると、嫌な音がきこえてきた。ぼくは少しだけ目をあけてみる。”バリ、バリ”と皮をはいでいるようだ。
はがされている彼はなにかさけんでいるのかもしれない、けれどさっきの音が耳からはなれない。

ついにぼくの番がやってきた。今まで生きてきた中ではじめて感じた痛みでぼくは気を失った。 どのぐらい気を失っていたか分からないけれど、突然叫び声が聞こえてくる。「痛い…痛いよ…ママ!!!」「男の子なんだから我慢しなさい!少ししたら楽になるから…」ぼくはそのお母さんが言っていることが嘘だとういうことを知っている。
でも、もしかすると死んだら楽になるのかもしれないな、なんてことを考えていた。

ふいにぼくの一部が”ストン”という音と共に失われる感じがした。”ストン、ストン、ストン…” なぜまだ意識があるのかは分からない。 もうぼくは、以前のぼくと分かるような形をしていないはずだ。 そして熱いなにかの上に投げ込まれた。今度こそ終わりだ。だんだんと意識が遠のいていく。















オニオン